まちづくりの基本は人を大切にすることから
昨日までの1泊2日で、副都心黒崎推進会議の皆さんたちと佐世保市に商店街振興の視察に行き、させぼ四ヶ町商店街協同組合理事長の竹本慶三理事長にお話をお伺いしました。
佐世保市は人口約25万人の都市ですが、商店街は平日にもかかわらず、午前10時過ぎには多くの人が商店街を行き来していました。
かつて、佐世保市の中心市街地近郊に大型ショッピングセンターができることに危機感をもった竹本理事長らが、商店街をとにかく人の賑わう、元気な場所にしようと、きらきらフェスティバルや、よさこい祭りなどのイベントを始めたそうです。
もちろんイベントを開催しただけで商店街に賑わいが出来るわけではありません。しかしそのことを通して、商店主同士に連帯感が生まれ、結果として商売そのものにもよい影響がでたのではないでしょうか。ちなみにさせぼ四ヶ町商店街には空き店舗はなく、家賃は坪2万5千円程度で、黒崎の商店街の倍以上の金額です。
竹本理事長に商店街の賑わい作りの秘訣について尋ねてみると、「人と人との関係を大切にすること。」と言われました。佐世保のまちを愛する竹本理事長が、自分の商売のことだけを考えるのではなく、このまちをどうするべきなのかを考え、そこに同志が集まり知恵を出し合い、各お店の「逸品フェア」やラジオ局の開設まで行い、そこに多くの人が集まり今の商店街の賑わいが出来たのだと思います。
人を大切にする人だからこそ、人が集まる。人が集まればアイデアが出る。アイデアが出れば楽しい。楽しければ更に人が集まる。
賑わい作りは「人を大切にすることから。」まちづくりの大切な基本を学ばせていただいた一日でした。