中心市街地活性化基本計画
現在、北九州市では黒崎地区と小倉地区を対象にした中心市街地活性化基本計画の国への認定に向け基本計画案を公表し、市民意見の募集(4月30日締め切り、詳しくは市のホームページを参照)を行っているところです。
基本計画の根拠となる2006年に改正された中心市街地活性化法の特徴のひとつとして、計画期間内(5年)の目標数値を設定することになっています。
黒崎地区においては、中心市街地における歩行者通行量を1日あたり20,164人(H19)から5年間で27,000人まで増加させることを目標としており、同様に居住人口については5,689人から6,300人、小売業年間商品販売額については43,500百万円から48,700百万円とし、空き店舗率については21%から16%まで下げようとするものです。上記の数値を達成することは決して容易いものではありませんが、計画を確実に実行し目標ではなく最低ラインとしたいものです。
注目は、空き店舗率の目標数値ですが、達成にはかなりの努力が必要ではないでしょうか。つまり商店主の高齢化や後継者不足など既存の店舗を維持することにもかなりの努力が必要であるためです。基本計画案の中には、「まちのルール」を黒崎商店組合連合会が中心となって策定するとありますが、ここに私は期待を寄せています。それは現在、黒崎の商店街では一部ではありますが、①営業時間帯にアーケード内を車が通行する。②土曜日、日曜日に店舗を閉める。③井筒屋より遅く開店して井筒屋より早く閉店する。④夕方から客引きが商店街内に立っている。など新たに出店しようとする意欲のある商業者にとって、出店することを躊躇させるような状況があり、この点を改善するためには商店街内でのルール作りを行う必要であると考えるからです。
いずれにせよ、黒崎の再生は待ったなしです。市民の皆様の意見をいただきながら、この基本計画が国において認定を受け、黒崎地区の活性化に寄与することを願うばかりです。