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定数削減と議員の質

 来年2月の選挙を以って議員定数が64から61へと3議席削減されます。しかし人口142万人の福岡市の議員定数は63で、福岡市を基準に人口割すると本市の議員定数は44となります。当然次の任期からは、2013年の選挙を見据えて、次の議員定数削減が議論にあがるはずです。すでに来年の選挙に向け公約として掲げる人もいると聞きますが、定数削減だけの議論でよいのでしょうか。 私は2005年2月10日に市議会議員として初めて議会に登庁した翌日ある市議会議員が公職選挙法違反で逮捕されました。また今任期中に更に別の議員が威力業務妨害等で逮捕されたのです。これらは刑事事件ですので、メディアを通じて市民の皆さんが知ることが出来たわけですが、私はもっと議員の日ごろの活動(質)についても市民が知ることが出来るようにするべきだと思います。そしてそのことが選挙で選ばれるための要素になるようにしなければなりません。 今の仕組みの中で、単に数を減らせと言うことだけでは、結果として(過渡的かもしれませんが)選挙にお金がかかることになり、お金がなくても「志の高い人」「有能な人」が市政を担うことの出来る仕組みを構築することは大変重要なことで、「市長と議会」と言う二元代表制の中では議員の質は重要な要素でなければならず、市長及び執行部に太刀打ちできる人材が必要です。 議員定数の削減は行財政改革の一つとして市民の皆様の一定の賛同は得られると思いますが、質の高い議員の芽を摘むことになれば、結果として市民が損害を受けることになるのです。

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