北橋市長、前原国土交通大臣へ直談判
本年度の国の補正予算で、北九州空港の滑走路3000メートルへの延伸の前提としての空港の地盤改良予算100億円が危機を迎えている。
民主党政権が10月2日までに自民党政権時代の補正予算の点検を行い、不要なものについては執行停止を行うというものだが、北九州市は滑走路の3000メートル化は航空貨物を取り扱うには必要な長さであり、滑走路延伸の補正予算の実行を求めて今週初めにも北橋市長が前原国土交通大臣にその必要性を訴えるというものだ。
8月までの自民党政権時代であれば、地元選出の自民党国会議員に依頼し交渉お願いしていたが、政権が代わり民主党出身の北橋市長も地元選出の国会議員を使わずに直接交渉ができるようになった。ぜひ国会議員時代のパイプを生かし交渉を有利に進めていただきたいものだ。
ところで北九州空港の滑走路延伸は国の事業であり国の財布で行うものだが、もしこれが北九州市の財布で行わなければならないとしたときに、北橋市長も滑走路延伸に積極的になるであろうか。
つまり昨年、佐川急便が出資した航空貨物専門会社であるギャラクシーエアラインが北九州空港を撤退した事実から考えると航空空貨物の需要がどれほどあるのか疑問な点もあるからだ。
「滑走路が先か。荷物が先か。」 行政の答えは「滑走路が先。」ということになるのであろう。
但し、響灘ハブポートの二の舞だけは許してはならない。